TOPへ

院長紹介

院長挨拶

この度縁あって調布市下石原で開業することになりました、遠藤直哉と申します。

私は大学病院で主に外科、心臓血管外科として約10年間にわたり従事したのち、大学院でスポーツ科学を学びました。その後それらの知識と経験を合わせて約12年間スポーツ内科として多くのアスリートや運動愛好家への診療を行いながら、在宅医療で高齢者や障害を持つ患者様の診療との両方を行ってまいりました。
大学病院にいたころは、心臓血管外科のほか、呼吸器や乳腺内分泌外科の診療や手術も行ってきました。また外科研修では消化器外科を中心に消化器の内視鏡検査をこなし、救急病院での二次救急外来も10年以上行い、そこでは脳神経外科疾患や整形外科疾患なども幅広く対応してきました。
今の心臓血管外科は専門性・分業制が進み、術前や術後は内科、外科は手術と集中治療室管理のみを行うという施設が多いですが、私がいたころの心臓血管外科はいい意味でも悪い意味でも昔ながらの外科で、術前の心臓超音波検査や心臓カテーテル検査、手術、集中治療室管理、その後の病棟管理と外来に至るまで、一貫して主治医が行ってきました。おかげで仕事の8割が内科業務であり、大学病院退職後は外科診療に詳しい内科医として診療を行うことができました。

そんな自分のスキルを活かせる場が、スポーツドクターとしての現場と在宅医療でした。一見、全く真逆のように見えますが、実はどちらも総合的な医療知識が必要な現場です。スポーツドクターの現場では、日本代表選手団に帯同し、海外で日本選手団唯一(もしくは2-4名ほど)の医師として活動します。代表選手の体調不良にはすべて対応するため、内科だから、循環器の医師だから、などとは言ってられません。内科疾患だけではなく外科疾患にも対応し、時には現地の医療機関と協力して救急患者の診療にあたることもあります。一方在宅医療では、基本的に医師一人で患者様の元を訪問します。そこで緊急事態があれば一人で対応する必要がありますし、内科疾患だけではなく整形外科疾患、皮膚科疾患、泌尿器科疾患、心療内科疾患など様々なニーズにこたえて診療します。どちらも知識と経験を活かしつつ、多くのことを学べる現場でした。

スポーツ内科の外来診療も非常に幅の広い知識が必要になります。スポーツ内科というのはほとんどの方がご存じないかと思います。主にはスポーツを日常的もしくは趣味で行う人が健康に行える手助けとして、スポーツで生じる病気(スポーツ障害)の治療や予防、何らかの病気になってしまったときに病気と向き合いながらスポーツを継続していけるようにするための治療、スポーツで病気を治す(運動療法)ための科学的根拠にもとづいた効果的な運動療法の提供、アスリートとして本気でスポーツに取り組む一般の方やトップアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるような手助けなどを行ってきました。

そのような医療の提供のためには、さまざまな疾患に対応する知識と経験が必要です。また、同一疾患内であっても年齢やスポーツの種類、競技レベルや仕事によって治療方法だけではなく治療をするかどうかについてさえも変わってくることから、多くの専門的知識と経験からもたらされる選択肢の中で、その患者様に合った最適な医療を提供する必要があります。

そのためには医療的な通常の問診だけではなく、運動歴や趣味嗜好、生活環境など雑談と思われるようなことも重要であり、そのような丁寧な問診を行うことに裏付けられています。このような医療はスポーツを行っている人だけに大事な医療ではなく、一般の患者様すべてに提供されるべき医療です。このことから、スポーツ内科は「充実した生活を送る手助けをする内科」だと考えております。

私は循環器と呼吸器、消化器にわたる内科と外科の診療経験を数多く積ませていただいたほか、患者様に関しても日本代表のトップアスリートから高齢者まで非常に幅広い方を対象に診療経験を積ませていただきました。

このような経験から個々の患者様に寄り添い最適な医療を提供し、通院される患者様が、「身体の具合のことで困ったことがあれば、とりあえずあそこに行けば何とかしてくれる。あそこの先生は自分のことを何でも知ってくれている」、と信頼していただけるような医療を行ってまいりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

院長 遠藤 直哉(えんどう なおや)

院長略歴

  • 1977年6月28日生まれ
  • 桐朋高等学校卒業
    (1996年)

  • 日本医科大学卒業
    (2002年)

  • 日本医科大学武蔵小杉病院
    心臓血管・呼吸器・ 乳腺内分泌外科 助教
    (2002年~2010年)
  • 国立スポーツ科学センター
    スポーツクリニック内科
    (2012年~2024年)
  • 日本体育大学 保健医療学部 救急医療学科
    准教授 兼 日本体育大学クリニック 内科
    (2018年~2023年)
  • 日本オリンピック委員会(JOC)
    医学サポート部門 部門員 
    (2011年~2022年)
    兼 専任メディカルドクター 
    (2018年~2022年)
  • 日本水泳連盟水泳ドクター会議会員
    (2010年~) 
    兼 医事委員 
    (2014年~2023年)
  • 東戸塚記念病院 外科 (消化器・一般外科)(2004年~2005年)
  • はなまるクリニック(在宅医療)
    (2017年~2024年)
  • SOL整形外科 世田谷スポーツクリニック スポーツ スポーツ内科外来
    (2023年~ )

資格

  • 日本外科学会専門医
  • 日本スポーツ協会 スポーツドクター
  • 博士(スポーツ科学)早稲田大学
    スポーツ科学研究科

博士論文

  • 「水泳とランニングが循環動態と脂質代謝に与える影響の違いについて」2015.1 早稲田大学スポーツ科学研究科

スポーツ歴・戦績・指導歴

水球

中学~高校部活、大学(チーム立ち上げ)、社会人チーム参加、中高外部コーチ、日本代表チームドクター

  • 1995年(高校2年)春季ジュニアオリンピック(全国大会)準優勝 東京代表チームにて

  • 2014年‐2022年 桐朋中学高校水球部 外部コーチ

  • 2012年 - 日本代表チーム帯同多数 2012・2016年オリンピック予選チームドクター

トライアスロン・フルマラソン:2010年~

  • トライアスロン珠洲大会 総合9位(2013年) 総合16位(2015年)

  • 全日本トライアスロン皆生大会 総合17位 年代別3位(2014年)
  • 佐渡国際トライアスロンAタイプ 総合13位 年代別3位(2014年) 総合13位 年代別2位(2015年)

  • 佐渡国際トライアスロンBタイプ 総合7位 年代別1位(2017年) 総合8位 年代別2位(2018年)

  • アイアンマン70.3セントレア 年代別4位(2015年) 年代別3位(2018年) 年代別2位(2019年) 年代別3位(2020年)
  • アイアンマン韓国 総合18位(2018年)

  • フルマラソンベスト2時間50分52秒(2013年いわき国際マラソン) 他サブスリー9回

受賞について

著書

  •  「水泳指導教本三訂版」P.212~223 2019.5 大修館書店
  • 「水泳選手のためのアンチ・ドーピングのい・ろ・は」P.22 2015.3 オムロプリント株式会社

  • 「オープンウォーター教本改訂版」第 3 章 P.34~P.37、第 5 章 P.108~117 2014.7 大修館書店

  • 「アスレティックトレーナー専門基礎科目テキスト3 スポーツ医学概論」胸部外傷P.69~72 文光堂

論文

  • 整形外科医が知るべきスポーツ内科学 アスリートにおける循環器疾患 2020.1 整形・災害外科 63 巻 1 号 P.25~P.32

  • Substrate metabolism responses to equicaloric exercise at the maximal fat oxidation intensity or high intensity in endurance-trained man.2019.5 日本臨床生理学会 49 巻 5 号 P.191 ~P.200 Hiroki Tabata, Hyeon-ki Kim, Masayuki Konishi, Naoya Endo, Shizuo Sakamoto

  • スポーツ活動前に必要なメディカルチェック 2018.12 診断と治療 106 巻 12 号 P.1471~P.1477

  • スポーツと不整脈―国立スポーツ科学センターにおけるアスリートの診断と治療― 2018.6 臨床スポーツ 医学 35 巻 6 号 P.554~P.563

  • Short-term high-fat diet alters postprandial glucose metabolism and circulating vascular cell adhesion molecule-1 in healthy males.2016.8 Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism Vol.41 No.8 P.895-P.902 Numao S, Kawano H, Endo N, Yamada Y, Takahashi M, Konishi M, Sakamoto S

  • Effects of Acute Endurance Exercise Performed in the Morning and Evening on Inflammatory Cytokine and Metabolic Hormone Responses.2015.9 PLoS One.Vol.10 No.9 e0137567 Kim HK, Konishi M, Takahashi M, Tabata H, Endo N, Numao S, Lee SK, Kim YH, Suzuki K, Sakamoto S

  • オリンピック選手のメディカルチェックから見えてくるもの 内科医の立場から 2015.8 日本臨床 スポーツ医学会 23 巻 3 号 P.371-P.374 蒲原一之、川原貴、土肥美智子、能瀬さやか、遠藤直哉

  • 水泳選手の競技別にみた女性特有の問題と対策の現状 2014.10 水と健康医学研究会 17 巻 1 号 P.1~P.7 能瀬さやか, 土肥美智子, 遠藤直哉, 蒲原一之, 秋守惠子, 川原貴

  • 運動実施時間帯の違いが一過性持久性運動時における代謝関連指標ならびにホルモン応答に 及ぼす影響 2014.8 日本臨床スポーツ医学会 22 巻 3 号 P.497~P.505 金鉉基、高橋将記、小西真幸、田 端宏樹、遠藤直哉、沼尾成晴、鈴木克彦、坂本静男

  • The difference of the influence between acute swimming and running on cardiac fatigue in young males.2014.5 日本臨床生理学会 44 巻 2 号 P.77~P.89 Naoya Endo, Masayuki Konishi, Hyeon Ki Kim, Masaki Takahashi, Mio Nishimaki, Shigeharu Numao, Shizuo Sakamoto (優秀論文賞受賞)

  • Effects of a single bout of aerobic exercise on short-term low-carbohydrate/high-fat intake-induced postprandial glucose metabolism during an oral glucose tolerance test. 2013.10 Metabolism Vol.62 No.10 P.1406-P.1415 Numao S, Kawano H, Endo N, Yamada Y, Konishi M, Takahashi M, Sakamoto S.

  • Effects of sleep deprivation on autonomic and endocrine functions throughout the day and on exercise tolerance in the evening. 2013 Journal of Sports Sciences Vol.31 No. 3 P.248-P.255 Konishi M, Takahashi M, Endo N, Numao S, Takagi S, Miyashita M, Midorikawa T, Suzuki K, Sakamoto S.

  • Short-term low carbohydrate/high-fat diet intake increases postprandial plasma glucose and glucagon-like peptide-1 levels during an oral glucose tolerance test in healthy men. 2012.8 European Journal of Clinical Nutrition Vol.66 No. 8 P.926-P.931 Numao S, Kawano H, Endo N, Yamada Y, Konishi M, Takahashi M, Sakamoto S.

  • AASF 水球競技ロンドン五輪アジア予選会・FINA 水球ワールドリーグ 2012 アジアオセアニアラウンド帯同報 告 2012.10 水と健康医学研究会誌 15 巻 1 号 P.39-P.43

  • 断眠の交感神経副腎髄質系および HPA 系に及ぼす影響 : 唾液中ストレス指標による検討 2011.6 日本臨床生理学会 41 巻 3 号 P.129~P.135 小西真幸、高橋将記、遠藤直哉、沼尾成晴、高木俊、 宮下政司、緑川泰史、鈴木克彦、坂本静男

  • 肺腺癌における CD40 および CD40Ligand の免疫組織学的検討 : CD40 発現とリンパ節転移 との関連について 2009.3 Cytometry Research 19 巻 1 号 P.41~P.44 窪倉浩俊、天神敏博、原田明希 摩、保科淑子、冨田剛志、遠藤直哉、岡本淳一、織井恒安、日置正文、小泉潔、清水一雄

  • Postoperative recurrences of pneumothorax in video-assisted thoracoscopic surgery for primary spontaneous pneumothorax in young patients 2008.4 Journal of Nippon Medical School Vol.75 No.2 P.91-P.95 Shuji Haraguchi, Kiyoshi Koizumi, Masafumi Hioki, Koan Orii, Hiroyasu Kinoshita, Naoya Endo, Takeshi Tomita, Hideko Hoshina, Kazuo Shimizu

  • 原発性自然気胸に対する胸腔鏡下手術の術後再発の検討 2008.3 日本気胸・嚢胞性肺疾患 学会 7 巻 3 号 P.136~P.139 木下裕康、原口秀司、小泉潔、日置正文、織井恒安、遠藤直哉、冨田剛志、 保科淑子、清水一雄

  • 二次性大動脈十二指腸瘻の1治験例 2007.12 日本血管外科学会 16 巻 7 号 P.809~ P.814 織井恒安、日置正文、家所良夫、遠藤直哉、清水 一雄

  • 左室瘤を伴う虚血性心筋症に対する治療戦略 2007.11 胸部外科 60 巻 12 号 P.1043~P.1050 岩城秀行、日置正文、鈴木世考、保科淑子、川村純、遠藤直哉、織井恒安、家所良夫、 矢島俊巳、新田隆、落雅美、清水一雄

  • Ciprofloxacin penetration into the pulmonary parenchyma in Japanese patients. 2007.4 Surgery Today Volume 37, Issue 4, pp 282–284 Shuji Haraguchi, Masafumi Hioki, Koji Yamashita, Koan Orii, Yasuo Yamashita, Jun Kawamura, Mina Takushima, Naoya Endo, Kiyoshi Koizumi, Kazuo Shimizu

  • 日本人におけるシプロフロキサシン点滴静注時の肺組織移行性 2006.4 原口秀司、日置正 文、山下浩二、織井恒安、山下康夫、川村純、宅島美奈、遠藤直哉、小泉潔、清水 一雄

    *開業前の前職場にて、ドクターズマガジン(2020年11月号)で紹介されました。